【完全版】
食物繊維の種類を徹底解説
水溶性vs不溶性だけじゃない。発酵性・粘性・吸水性の違いを深掘り
先に結論を言います。
食物繊維は「水溶性」「不溶性」だけじゃない。発酵性、粘性、吸水性…様々な特性があり、それぞれ効果が違う。組み合わせることが重要。
食物繊維の基本分類
ゲル状になる
粘り気がある
水を吸って膨らむ
固い繊維質
・短鎖脂肪酸を作る
・血糖値の上昇を緩やかに
・コレステロール低下
・満腹感UP
・便のかさを増やす
・腸の蠕動運動促進
・便秘改善
・有害物質の排出
料理で例えると?
水溶性食物繊維:
片栗粉を水に溶かすと、トロトロになる。
→ これと同じ。
腸の中で、トロトロのゲル状になる。
不溶性食物繊維:
スポンジを水に入れると、水を吸って膨らむ。
→ これと同じ。
腸の中で、水を吸って膨らむ。
水溶性食物繊維の種類(深掘り)
特性
発酵性:★★★★☆(高い)
腸内細菌がよく発酵させる → 短鎖脂肪酸たっぷり
粘性:★★★★★(超高い)
トロトロのゲル状になる → 血糖値の急上昇を防ぐ
吸水性:★★★☆☆(中)
・コレステロール低下(胆汁酸を吸着して排出)
・血糖値の急上昇を防ぐ
・満腹感が長続き
・腸内環境改善(短鎖脂肪酸を作る)
多く含む食材
・りんご(特に皮):1個で約2g
・柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ):1個で約3g
・いちご:100gで約1.4g
・人参:100gで約2.4g
・トマト:1個で約1.5g
ジャムで例えると?
りんごを煮ると、トロトロのジャムになる。
これが、ペクチンの働き。
腸の中でも同じことが起こる。
→ トロトロのゲルが、糖や脂肪を包み込んで、吸収を緩やかにする。
特性
発酵性:★★★★★(超高い)
腸内細菌が大好き → 短鎖脂肪酸を大量生産
粘性:★★★★★(超高い)
ネバネバになる → 血糖値・コレステロールを下げる
吸水性:★★★★☆(高い)
・コレステロール低下(FDA認定)
・血糖値の急上昇を防ぐ
・免疫力UP(白血球を活性化)
・満腹感が超長続き
・腸内環境改善
多く含む食材
・オートミール:50gで約2g(β-グルカンとしては最高)
・大麦:100gで約6g
・もち麦:100gで約9g(超優秀)
・きのこ類(しいたけ、まいたけ):100gで約3g
なぜ免疫力が上がる?
β-グルカンは、免疫細胞(マクロファージ、NK細胞)の表面にある「受容体」にくっつく。
→ 免疫細胞が「敵が来た!」と勘違い。
→ 免疫システムが活性化。
→ 風邪を引きにくくなる、がん予防効果も。
特性
発酵性:★★★★★(超高い)
ビフィズス菌が大好き → ビフィズス菌が爆増
粘性:★☆☆☆☆(低い)
ゲル化しない → 腸までスムーズに届く
吸水性:★★☆☆☆(低い)
・ビフィズス菌を増やす(プレバイオティクスの王様)
・腸内環境を劇的に改善
・便秘改善
・カルシウムの吸収促進
・血糖値の上昇を緩やかに
多く含む食材
・菊芋:100gで約12g(最強)
・ごぼう:100gで約2.5g
・玉ねぎ:100gで約2g
・にんにく:100gで約9g
・アスパラガス:100gで約2g
・バナナ:1本で約0.5g
なぜビフィズス菌が増える?
イヌリンは、ビフィズス菌の「大好物」。
でも、悪玉菌は食べられない。
→ ビフィズス菌だけが増える
→ 腸内環境が良くなる
→ 「選択的プレバイオティクス」
特性
発酵性:★★☆☆☆(低い)
あまり発酵されない → 短鎖脂肪酸は少ない
粘性:★★★★★(超高い)
超ネバネバ → 血糖値・コレステロールを下げる
吸水性:★★★★★(超高い)
・血糖値の急上昇を防ぐ
・満腹感が超長続き
・コレステロール低下
・便秘改善
多く含む食材
グアーガム:
・グアー豆(インドの豆)から抽出
・サプリメントとして販売
アルギン酸:
・わかめ:100gで約5g
・昆布:100gで約8g
・もずく:100gで約6g
不溶性食物繊維の種類(深掘り)
特性
発酵性:★☆☆☆☆(超低い)
ほとんど発酵されない → 短鎖脂肪酸はほぼゼロ
粘性:★☆☆☆☆(ゼロ)
ゲル化しない
吸水性:★★★★☆(高い)
水を吸って膨らむ
・便のかさを増やす
・腸の蠕動運動促進
・便秘改善
・有害物質を絡めとって排出
多く含む食材
・玄米:100gで約1.4g
・全粒粉パン:100gで約7g
・ごぼう:100gで約3.4g
・ブロッコリー:100gで約4.4g
・キャベツ:100gで約1.8g
掃除機で例えると?
セルロースは、腸の中で「掃除機のブラシ」のように働く。
→ 腸壁をこすりながら通る
→ 汚れ(有害物質)を絡めとる
→ 一緒に排出
→ 腸の大掃除
特性
発酵性:★★★☆☆(中)
セルロースよりは発酵される
粘性:★☆☆☆☆(ゼロ)
吸水性:★★★★★(超高い)
水を吸って膨らむ力が強い
・便のかさを大幅に増やす
・便秘改善
・腸の蠕動運動を強力に促進
・多少の短鎖脂肪酸も作る
多く含む食材
・小麦ふすま(ブラン):100gで約40g(最強)
・大豆:100gで約17g
・アーモンド:100gで約11g
・さつまいも:100gで約2.3g
特性
発酵性:★☆☆☆☆(超低い)
ほぼ発酵されない
粘性:★☆☆☆☆(ゼロ)
吸水性:★★☆☆☆(低い)
・有害物質を吸着して排出
・大腸がんのリスク低減
・胆汁酸を吸着してコレステロール低下
多く含む食材
・ココア:100gで約25g
・いちご(種の部分):100gで約1.4g
・豆類:100gで約3g
・穀物の外皮
レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)
特性
分類:食物繊維ではなく「でんぷん」だが、
消化されずに大腸まで届く → 食物繊維と同じ働き
発酵性:★★★★★(超高い)
腸内細菌が大好き → 短鎖脂肪酸を大量生産
粘性:★☆☆☆☆(ゼロ)
吸水性:★★☆☆☆(低い)
・血糖値の急上昇を防ぐ
・腸内環境改善(短鎖脂肪酸を大量生産)
・満腹感UP
・インスリン感受性UP
・大腸がんのリスク低減
多く含む食材
重要:加熱後、冷やすと増える
・冷やしたご飯:100gで約1.2g(温かいご飯は0.1g)
・冷やしたパスタ:100gで約1.1g
・冷やしたじゃがいも:100gで約1.3g
・緑色のバナナ:1本で約4.7g(黄色は0.5g)
・オートミール(水で戻したもの):50gで約1.5g
なぜ冷やすと増える?
でんぷんの構造変化:
① 加熱すると、でんぷんが「ほどける」
② 冷やすと、でんぷんが「再結晶化」
③ この再結晶化したでんぷんは、消化酵素が分解できない
→ レジスタントスターチに変身
温度:
冷蔵庫(4〜5℃)で4時間以上冷やすと、最大になる。
再加熱しても、一部は残る。
どう組み合わせればいい?
理想のバランス
水溶性:不溶性 = 1:2
これが理想。
なぜ?
・水溶性だけ→ 下痢しやすい
・不溶性だけ→ 便秘が悪化することも
→ バランスが大事
目標量(1日):
・水溶性:8〜10g
・不溶性:16〜20g
・合計:25〜30g
・オートミール50g(β-グルカン、レジスタントスターチ)→ 水溶性4g、不溶性2g
・バナナ1本(ペクチン、レジスタントスターチ)→ 水溶性1g、不溶性2g
・きな粉大さじ1(ヘミセルロース)→ 水溶性1g、不溶性3g
合計:水溶性6g、不溶性7g
・玄米100g(セルロース)→ 水溶性0.5g、不溶性2g
・納豆1パック(ペクチン)→ 水溶性2g、不溶性3g
・わかめの味噌汁(アルギン酸)→ 水溶性3g、不溶性0g
・ごぼうのきんぴら(イヌリン、セルロース)→ 水溶性2g、不溶性3g
合計:水溶性7.5g、不溶性8g
・りんご1個(ペクチン)→ 水溶性2g、不溶性2g
・もち麦入りご飯100g(β-グルカン)→ 水溶性4g、不溶性3g
・ブロッコリー100g(セルロース)→ 水溶性1g、不溶性3.4g
・しいたけ(β-グルカン)→ 水溶性1.5g、不溶性1.5g
合計:水溶性6.5g、不溶性7.9g
1日の合計:
水溶性:6 + 7.5 + 2 + 6.5 = 22g
不溶性:7 + 8 + 2 + 7.9 = 24.9g
合計:46.9g
→ 理想的!(ちょっと多いくらい)
発酵性、粘性、吸水性。
それぞれの特性がある。
ペクチン、β-グルカン、イヌリン、
セルロース、ヘミセルロース、リグニン、
レジスタントスターチ。
全部、役割が違う。
全部、大切。
組み合わせることが、重要。
水溶性:不溶性 = 1:2。
1日25〜30g。
これを、色んな食材から摂る。
それが、最強の腸内環境を作る。
トータルボディメイキングスタジオI’s(アイズ)
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