柔軟性 vs 可動性:違いを分かりやすく解説!

突然ですが、皆さんは“柔軟性”と“可動性”の違いをご存じですか?

「え、どっちも体がよく動くことじゃないの?」と思った方、実はちょっと違うんです。この記事では、この2つの概念をわかりやすく解説し、さらに柔軟性と可動性にふり幅があるほど怪我しやすくなる理由についてもお話しします。

では早速、本題に入りましょう!


柔軟性とは?

柔軟性とは、筋肉や関節がどれだけ伸びることができるかを指します。たとえば、前屈をして指先が床に届くかどうか、あるいは開脚がどこまで広がるかが柔軟性の一例です。

柔軟性のカギとなるのは、主に筋肉や腱、そして関節包(関節を包む袋)の伸縮性。これが高いと体がスムーズに動きやすくなります。

ただし、柔軟性が高いだけでは十分ではありません。なぜなら、それはただ「伸びる能力」があるだけで、必ずしも体をうまくコントロールできるわけではないからです。


可動性とは?

一方、可動性とは、関節がどれだけ安定して動かせるかを指します。これは柔軟性に加えて、筋力や神経系のコントロールが関わる要素です。

例えば、肩の可動性を考えてみましょう。腕を頭上に上げる動作がスムーズにできるかどうかは、肩関節の可動性が関係しています。この動作では、肩周りの筋肉が適切に協調して働き、関節を安定させながら動かす必要があります。

つまり、可動性は柔軟性+筋力+神経系の連携プレー!柔軟性だけでは可動性は成り立たないのです。


柔軟性と可動性のふり幅が怪我につながる理由

さて、ここからが本題です。柔軟性と可動性に“ふり幅”があると、どうして怪我しやすくなるのでしょうか?

1. 柔軟性だけが高いと…

柔軟性が極端に高いけれど、可動性が低い場合をイメージしてみましょう。例えば、脚を180度以上に開脚できる人がいたとします。でも、その人が股関節周りの筋肉をしっかりコントロールできなかったらどうなるでしょうか?

答えは、関節が不安定になりやすく、力がかかる方向に簡単に負けてしまうということ。これが捻挫や関節脱臼といった怪我の原因になります。

言うなれば、柔軟性だけが高い状態は、「ぐにゃぐにゃのゴムバンド」のようなもの。引っ張れば伸びますが、しっかり支える力はありません。

2. 可動性だけが高いと…

逆に、筋力やコントロール能力は高いけど柔軟性が足りない場合はどうでしょう?

このケースでは、関節の動きが制限されてしまい、無理な負荷が一部の筋肉や腱に集中してしまいます。結果、肉離れや腱の炎症を引き起こすリスクが高くなります。

たとえるなら、硬すぎる弓のようなもの。弦を引く力が足りないと、弓のポテンシャルを活かせないどころか、壊れやすくなってしまいます。


柔軟性と可動性をバランスよく保つコツ

怪我を防ぐためには、柔軟性と可動性をバランスよく保つことが大切です。以下のポイントを押さえましょう。

1. ストレッチで柔軟性を向上

柔軟性が不足している場合は、静的ストレッチや動的ストレッチを日々のルーチンに取り入れましょう。たとえば、太もも裏のストレッチや股関節周りのストレッチが有効です。

2. 筋トレで可動性を強化

可動性を高めるには、筋トレが欠かせません。ただし、関節に負担をかけない範囲で行うことが重要。スクワットやランジ、プランクなど、複数の関節を使う動作が効果的です。

3. 動的な動きで両方を鍛える

動的ストレッチやヨガ、ピラティスなどは、柔軟性と可動性を同時に鍛えることができます。これらのエクササイズは、筋力と神経系の協調性を高めるのに最適です。


まとめ

柔軟性は「伸びる能力」、可動性は「動きをコントロールする能力」。この2つがバランスを欠くと、怪我のリスクが高まります。

言い換えれば、柔軟性と可動性は、体をスムーズに動かすための両輪のようなもの。どちらかが欠けると、怪我のリスクが増大するだけでなく、日常生活やスポーツパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。

だからこそ、ストレッチや筋トレ、動的なエクササイズを取り入れて、柔軟性と可動性をバランスよく高めることが大切です。さあ、今日から一緒に健康で怪我をしにくい体づくりを始めましょう!

皆さんの健康と安全なトレーニングを願っています!

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