こんにちは。越谷市せんげん台のパーソナルジム「トータルボディメイキングスタジオI’s(アイズ)」です。
ジムで筋トレをしていると、必ず一度はこの疑問にぶつかります。
「重い重量を少ない回数で挙げるべきか、軽い重量で回数を多くやるべきか」
SNSやYouTubeでも「高重量・低回数こそが正義」「いや、軽い重量で限界まで追い込む方が効く」と、真逆の主張がぶつかっています。実はどちらも正しく、どちらも片面しか語っていません。答えは「目的によって変わる」というのが、現在の研究が示す結論です。
今日は筋肥大・筋力・脂肪燃焼それぞれの目的別に、科学的なデータをもとに整理します。
少ない回数
多い回数
📋 目次
2017年の研究が出した「衝撃の答え」
この議論に大きな転機をもたらしたのが、2016〜2017年に発表された複数の研究です。
🔬 Schoenfeld et al. (2017) の研究
筋トレ経験者を「高負荷・低レップ群(1RMの75〜90%、8〜12回)」と「低負荷・高レップ群(1RMの30〜50%、20〜25回)」に分け、同じ「努力の限界(筋を追い込む度合い)」までトレーニングさせて8週間後の変化を比較しました。
結果:筋肥大(筋肉の太さ)は両群でほぼ同等。一方、筋力(1RM)の向上は高負荷群が明確に優れていた。
この結果は、それまで「重い負荷でなければ筋肉は大きくならない」という常識を覆すものとして大きな話題になりました。
つまり——「限界まで追い込めば」筋肥大に関しては負荷の軽重はそこまで重要ではないということです。ただし、これには重要な条件と例外があります。順番に見ていきましょう。
筋肥大のメカニズム——「3つの刺激」を理解する
なぜ負荷の軽重に関わらず筋肥大が起きるのか。それは筋肥大が3つの異なる刺激によって引き起こされるからです。
筋繊維にかかる「力学的な負荷」そのもの。重い重量を扱うほどこの刺激は強くなります。高負荷トレーニングが最も得意とする刺激であり、筋力向上にも直結します。
乳酸などの代謝物が筋肉内に蓄積することで起こる刺激。いわゆる「パンプ感」がこれにあたります。軽い負荷・高回数のトレーニングが得意とする刺激で、成長ホルモンの分泌も促されます。
トレーニングによる筋繊維の微細な損傷。修復過程で筋肉が太くなります。筋肉痛の主な原因でもあります。負荷の種類より動作の質(特にネガティブ動作・伸張性収縮)が大きく影響します。
高負荷トレーニングは主に①、低負荷高回数トレーニングは主に②を刺激しますが、どちらの経路でも最終的に筋肥大という同じ結果にたどり着くことが分かっています。これが「結果として筋肥大量に大きな差が出ない」理由です。
目的別の正解——筋肥大・筋力・脂肪燃焼
「筋肥大はどちらでも同等」と分かったところで、実際には目的によって選び方が変わります。
研究上は「どちらでも同等の筋肥大が得られる」とされていますが、実際には異なる負荷帯を組み合わせる方が結果が良いという報告も多くあります。理由は前述の3刺激(張力・代謝ストレス・筋損傷)をバランスよく与えられるためです。
おすすめの組み方:メイン種目(スクワット・ベンチプレスなど)は中〜高負荷(6〜12回)、補助種目は高回数(15〜20回)を組み合わせる。
これは複数の研究で一貫して支持されている結論です。最大筋力(1RM)の向上には、神経系の適応(同じ筋肉でもより多くの筋繊維を同時に動員する力)が筋肥大以上に重要であり、これは重い負荷でしか効果的に刺激できません。
推奨レップ:1RMの80〜95%、1〜6回。3〜5セット。十分なインターバル(2〜5分)を取ることが重要です。
脂肪燃焼自体は「負荷の軽重」ではなく総消費カロリーで決まるため、厳密には負荷帯による直接的な差はありません。しかし低負荷・高回数のトレーニングは1セットあたりの時間が長く、心拍数が上がりやすいため、運動中の消費カロリーが高くなる傾向があります。
また筋肉を守りながら脂肪を落とすという目的においては、筋肥大刺激を維持できる負荷(最低でも1RMの30%以上)を保つことが重要です。極端に軽い負荷は筋肉維持効果が乏しくなります。
軽い負荷でも限界近くまで追い込めば筋肥大効果は高重量と同等であることが示されているため、関節・腱への負担を抑えながら同等の効果を狙えるのが大きな利点です。特に40代以降や関節に不安がある方には、この選択肢が現実的です。
推奨レップ:1RMの30〜50%、15〜25回。フォームの精度を最優先にできるという副次的メリットもあります。
レップレンジ別の特徴まとめ
| レップ数 | 負荷(1RM比) | 主な効果 | 向いている目的 |
|---|---|---|---|
| 1〜5回 | 85〜100% | 最大筋力・神経系適応 | パワーリフティング |
| 6〜12回 | 67〜85% | 筋肥大+筋力の両方 | 一般的な筋肥大目的 |
| 12〜20回 | 50〜67% | 筋肥大+代謝的ストレス | 筋肥大・体型変化 |
| 20回以上 | 50%以下 | 筋持久力・代謝向上 | 初心者・関節保護・脂肪燃焼補助 |
効果を出すための
「努力度」の目安
セットを止めるべき
回数(RIR)
実践への落とし込み方
結論を整理すると、多くの一般的な目的(体型を変えたい・筋肉をつけたい・健康のため)であれば、「中〜高負荷をメインに、補助的に高回数を取り入れる」という組み合わせが最も現実的でバランスの良い選択です。
初心者の方へ
まずはフォームの習得を最優先に、中程度の負荷(1RMの60〜70%、12〜15回)から始めることをおすすめします。重い負荷を急いで扱うより、正しい動作パターンを体に覚えさせる方が長期的な成長と怪我予防につながります。
トレーニング経験者の方へ
1つの種目を「低レップ(4〜6回)」「中レップ(8〜12回)」「高レップ(15〜20回)」で期間ごとに変える「ピリオダイゼーション(期分け)」を導入すると、停滞期を避けながら継続的に成長しやすくなります。
40代・50代以降の方へ
関節・腱の回復力は年齢とともに低下するため、高負荷・低レップの頻度を抑え、中〜高回数を中心に組む方が長期的に安全です。「フォームを崩さず限界近くまで追い込む」ことを意識すれば、軽めの負荷でも十分な効果が得られます。
注意点——「軽い負荷」が誤解されやすい理由
ここまでの内容で「軽い負荷でも効果がある」と分かりましたが、これには重要な誤解を生みやすい条件があります。
研究で示された「軽負荷でも同等の効果」は、あくまで限界近くまで追い込んだ場合に限られます。軽い負荷で「ちょっと疲れた」程度で終えるセットは、筋肥大刺激として不十分です。実際には軽い負荷で限界まで追い込む方が、重い負荷で限界まで追い込むより精神的なつらさが大きいと感じる人も多いです。
十分な研究の蓄積から、筋肥大に効果的な負荷の下限はおおよそ1RMの30%程度とされています。それより軽い負荷では、限界まで追い込んでも筋肥大効果が著しく低下することが分かっています。「軽ければ軽いほど良い」わけではありません。
つまり正しい理解は「負荷の軽重よりも、限界近くまでしっかり追い込むことの方が重要」であり、「軽ければ何でもいい」という意味ではない、ということです。
この議論の本当の答えは「どちらでもいい」ではなく、
「目的に応じて選び、どちらを選んでも追い込み方を間違えない」ことだ。
道具は違っても、行き先が同じなら
どちらの道を選んでも構わない。
大切なのは、その道を最後まで歩き切ることだ。
「自分の目的に合ったトレーニング、
正しくできているか分からない」——
目的別の負荷設定・フォームチェックまで
一人ひとりに合わせて組み立てます。
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越谷・せんげん台のパーソナルジム|トータルボディメイキングスタジオ I’s(アイズ)
トータルボディメイキングスタジオI’s(アイズ)
埼玉県越谷市せんげん台西1-5-2 せんげん台KMビル502
運営歴10年、年間6,000セッション以上の現場経験
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。個別のご相談は専門家にご確認ください。