「有酸素運動は20分以上やらないと脂肪が燃えない」と聞いたことはありませんか?これは昔からよく言われている説ですが、実際には必ずしも20分連続で動かなくても脂肪は燃えます!

今回は、科学的なエビデンスを交えながら「有酸素運動と脂肪燃焼の関係」について楽しく解説していきます。


そもそも脂肪燃焼の仕組みとは?

脂肪燃焼とは、体内に蓄えられた脂肪が分解され、エネルギーとして利用されるプロセスのことです。これには主に以下の3つのステップがあります。

  1. 脂肪の分解(リポリシス)
    • ホルモン(アドレナリンやノルアドレナリン)の作用で、脂肪細胞から脂肪酸が遊離。
  2. 血流による運搬
    • 遊離した脂肪酸が血液中に放出され、筋肉へと運ばれる。
  3. エネルギーとして利用(酸化)
    • ミトコンドリアで酸素と反応し、エネルギーとして消費される。

この流れを見ると、「運動を開始した瞬間から脂肪燃焼はスタートしている」ことがわかります。


「20分以上続けないと脂肪が燃えない」説の根拠は?

この説が生まれた背景には、運動時のエネルギー供給システムに関する研究があります。

  • 運動開始直後は糖質(グリコーゲン)が主に使われる
  • しばらく運動を続けると、徐々に脂肪の利用割合が増える

確かに「運動時間が長くなるほど脂肪の使用割合が高まる」傾向はあります。しかし、これは「20分未満では脂肪が燃えない」という意味ではありません。


じゃあ短時間の有酸素運動は無意味なの?

答えはNO!

短時間の有酸素運動でも脂肪は燃えます!実際の研究を見てみましょう。

1. 短時間でも脂肪燃焼は起こる

研究によると、たとえ5〜10分のウォーキングでも、脂肪はエネルギーとして利用されています(Achten & Jeukendrup, 2004)。

2. 運動後も脂肪燃焼が続く

高強度の運動(インターバルトレーニングなど)では、**EPOC(運動後過剰酸素消費)**と呼ばれる現象が起こり、運動後もしばらく脂肪が燃え続けることが確認されています(LaForgia et al., 2006)。

3. 累積効果がある

例えば、「10分×3回=30分」といったように分割した運動でも、トータルの運動時間が長ければ十分に脂肪燃焼効果があります(Murphy et al., 2009)。

つまり、「20分連続でやらないと意味がない」というのは誤解であり、短い運動でも積み重ねればしっかり脂肪は燃えるのです。


どんな運動が効果的?

脂肪燃焼を最大化するためにおすすめの運動を紹介します。

1. インターバルトレーニング(HIIT)

  • 高強度と低強度の運動を交互に行う。
  • 例:30秒ダッシュ+90秒ウォーキングを5セット。
  • 短時間でもEPOC効果で脂肪燃焼が長時間持続。

2. こまめなウォーキング

  • 10分×3回でもOK。
  • 階段を使う、通勤時に歩くなど日常生活に組み込む。

3. 筋肉トレーニングと有酸素運動

  • 筋トレ後の有酸素運動は脂肪燃焼効果を高める。
  • 筋トレで成長ホルモンが分泌され、脂肪分解が促進される。

まとめ

  • 脂肪は運動開始直後から燃えている
  • 「20分以上やらないと燃えない」というのは誤解
  • 短時間の運動でも効果はあり、分割してもOK
  • インターバルトレーニングや筋トレと組み合わせると脂肪燃焼効果UP

ダイエットは「続けること」が一番大事!「20分連続でできないから意味がない」と思ってやめるより、短い時間でも積み重ねることが重要です。

無理なく楽しく運動を取り入れて、効率よく脂肪を燃やしましょう!

越谷市せんげん台の『続けられる』パーソナルジム

トータルボディメイキングスタジオI’s