
心肺機能を高めると脂肪燃焼が加速する理由とは?
「有酸素運動が脂肪燃焼に良い」とはよく聞く話ですが、実は心肺機能の高さが脂肪燃焼に大きく関係していることをご存知でしょうか?逆に、心肺機能が低いと脂肪が燃えにくくなる可能性も…。今回は、その理屈をわかりやすく解説していきます!
そもそも「脂肪燃焼」とは?
脂肪が燃えるとは、体内の脂肪(中性脂肪)がエネルギーとして分解され、ATP(アデノシン三リン酸)という物質を作り出すことを指します。このATPは筋肉が動くためのエネルギー源となります。
脂肪がエネルギーとして使われるには、以下の2つの要素が重要です。
- 酸素の供給(酸素が十分にあれば脂肪を効率よくエネルギーに変換できる)
- 運動強度(低~中強度の運動で長時間燃えやすい)
ここでポイントとなるのが「酸素の供給」、つまり 心肺機能 なのです。
心肺機能が高いと脂肪が燃えやすくなる理由
心肺機能とは、心臓のポンプ力と肺の酸素供給能力 のこと。これが高いと、運動中に体がより多くの酸素を取り込めるため、脂肪を効率よく燃焼できます。
では、具体的にどのように脂肪燃焼に関与するのでしょうか?
① 酸素の供給量が増える
心肺機能が高いと、酸素を多く運搬できるので、脂肪がエネルギーに変わるスピードも速くなります。
例え:酸素をガソリン、脂肪を薪(まき)だと考えてみてください。
- 酸素(ガソリン)が十分に供給されれば、薪(脂肪)はよく燃える。
- 逆に酸素が足りないと、薪はくすぶって燃えにくい。
心肺機能が低いと、運動中の酸素供給が不十分になり、脂肪よりも糖(グリコーゲン)を優先的に使ってしまうため、長時間の脂肪燃焼が難しくなります。
② 運動の持久力が向上する
心肺機能が高い人ほど長時間運動ができるため、結果として 「脂肪が燃える時間」 を確保しやすくなります。
例え:
- 心肺機能が高い人=高性能なエンジンを持った車 → 省エネで長距離走れる
- 心肺機能が低い人=燃費の悪い車 → すぐにガス欠になる
長く動ける人ほど脂肪を燃やすチャンスが増えるというわけです。
③ 回復力が早まり、運動頻度が上げられる
心肺機能が高いと、運動後の回復が早くなります。つまり、「頻繁に運動できる」ということです。
脂肪燃焼には 継続 がカギ。1回の運動で燃焼できる脂肪には限界があるので、心肺機能が高い人の方が 結果的に総脂肪燃焼量が増える ことになります。
逆に心肺機能が低いとどうなる?
では、心肺機能が低いと脂肪燃焼にどんなデメリットがあるのでしょうか?
① すぐに息切れして運動時間が短くなる
心肺機能が低い人は、運動中にすぐに息切れしてしまい、長時間続けることができません。そのため、脂肪が燃える前に運動をやめてしまいがちです。
② 無酸素運動になりやすく、糖を優先的に使ってしまう
酸素が不足すると、体は脂肪ではなく糖をエネルギーとして使うモードになってしまいます。結果として、思ったほど脂肪燃焼が進まない…という事態に。
③ 疲労がたまりやすく、運動習慣が身につきにくい
運動後の回復が遅いと、次の運動をするのが億劫になります。つまり、運動の継続が難しくなり、結果的に脂肪燃焼の機会を逃してしまうのです。
例え:
- 心肺機能が低い人=登山初心者が重い荷物を背負って登る → すぐにバテてしまう
- 心肺機能が高い人=プロ登山家が軽快に登る → 余裕を持って長時間登れる
この違いが積み重なることで、脂肪燃焼の効率にも大きな差が出てきます。
心肺機能を高めるには?
心肺機能を鍛えるには、次のような運動がオススメです!
- ウォーキング・ジョギング(20~30分以上、会話できるペースで)
- HIIT(高強度インターバルトレーニング)(短時間で効率よく心肺を鍛えられる)
- サーキットトレーニング(筋トレ+有酸素運動を組み合わせる)
最初は軽めの有酸素運動から始めて、徐々に強度を上げていくのがポイントです!
まとめ
✅ 心肺機能が高いと…
- 酸素供給が増えて脂肪燃焼が効率的
- 長時間運動できるので脂肪燃焼時間が増える
- 回復が早まり運動頻度を上げられる
✅ 心肺機能が低いと…
- 息切れしやすく運動時間が短い
- 無酸素運動になりやすく脂肪燃焼効率が下がる
- 疲れが抜けにくく運動が続けにくい
「ダイエット=食事管理+運動」が基本ですが、心肺機能を高めることが脂肪燃焼にとって重要なカギ!
ぜひ、日頃から意識的に心肺機能を鍛えて、効率的な脂肪燃焼を目指しましょう!
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