こんにちは。越谷市せんげん台のパーソナルジム「トータルボディメイキングスタジオI’s(アイズ)」です。

「アンチエイジング」という言葉が、ずっと少し引っかかっています。

アンチ、というのは「抗う」「否定する」という意味です。エイジング、つまり老いることに抗う。老いを否定する。その言葉がいつの間にか健康や美容の業界の合言葉になっていて、テレビでも雑誌でも当たり前のように使われている。でも、老いることって、そんなに否定されるべきことなのかと思うことがあります。


老いを「敵」にする文化

アンチエイジングという概念が広まった背景には、当然ながら巨大な産業があります。シワを消すクリーム、シミを薄くするサプリ、若々しさを取り戻す施術。これらは「老いること=悪いこと」という前提があってはじめて売れる商品です。

だから「老いることへの恐怖」を育てることが、マーケティングの基本になっている。30代で「もうアンチエイジングを始めないと手遅れになる」と言われ、40代で「老化は加速している」と言われ、50代で「見た目年齢を10歳若く見せましょう」と言われる。次々と「あなたは老いている、だからこれが必要だ」というメッセージが届く。

そのメッセージを受け取り続けていると、人は老いていく自分を「どこかおかしい状態」として感じるようになります。でも、老いるのは普通のことです。誰でもそうなる。

老いることを否定することと、老いの中でどう生きるかを考えることは、まったく別の話です。前者は商売になるけれど、後者の方がずっと大事だと思っています。


本当に困ることは、シワではない

10年間、40代・50代・60代の方の体作りをお手伝いしてきて感じることがあります。年を取って本当に困るのは、見た目ではない。

孫と一緒に走れなくなること。旅行先で長く歩けなくなること。重い荷物を持てなくなること。階段が辛くなること。転んだときに踏ん張れなくなること。夜中にトイレに行くのが怖くなること。

これらはすべて、「機能の話」です。筋肉量が落ちた、バランス能力が下がった、骨が脆くなった——そういう体の機能的な変化が、日常生活の自由度を狭めていく。シワや白髪は誰かと比べれば気になるかもしれないけれど、それで「できないこと」は増えない。でも筋肉が落ちれば、できないことは確実に増えていきます。

だから私が日々考えているのは、「どうすればシワが減るか」ではなく「何歳になっても動ける体をどうやって保つか」です。これは同じ「健康」の話のように聞こえて、向いている方向がまったく違います。


「老化を遅らせる」と「機能を保つ」の違い

老化を遅らせるという発想は、時計の針を遅くしようとするイメージです。どうやっても針は進む。抗えるとしたらほんのわずかで、多くのエネルギーと費用をかけて得られるものは限られている。

機能を保つという発想は、少し違います。年を取ることは受け入れた上で、その中でどれだけ動ける体でいられるかを最大化しようとする。時計の針ではなく、自分が何をできるかに焦点を当てる。

筋肉は、使えば維持できます。完全には止められないにしても、何もしない場合と比べて落ち方がまったく違う。骨密度も同じです。バランス能力も、トレーニングすれば改善します。70代でも筋肉はつく。これは研究で繰り返し確認されていることです。

「もう歳だから」という言葉を、ジムでも外でもよく耳にします。でもそれは往々にして、「歳のせいで機能が落ちた」のではなく「使わなかったから機能が落ちた」ことが多い。その二つは原因が違うから、対処も違います。

「生物学的年齢」という考え方があります。
暦の上の年齢(年齢)とは別に、体の機能的な状態を示す年齢のことです。同じ60歳でも、筋肉量・骨密度・心肺機能・バランス能力が大きく違う人がいる。この差は遺伝より生活習慣によるところが大きい。年齢という数字より、自分の体が今どんな機能を持っているかを知る方が、ずっと実用的な情報です。


「若く見せる」より「よく動ける」を目指す

体を動かす目的として、「若く見せたい」「シミを減らしたい」「老けたくない」を入口にすることは全然悪くないと思っています。何であれ動き始めるきっかけになれば、それでいい。

ただ、続けていく中でその目標が少しずつ変わっていく人が、長続きする気がします。最初は見た目が気になって始めたけれど、いつの間にか「この運動をすると調子がいい」「久しぶりに旅行で一日中歩けた」「以前より疲れにくくなった」という実感が目的になっていく。見た目から機能へ。外側から内側へ。

老いを否定するのではなく、老いていく過程でどれだけ自分の体を使い続けられるかを大事にする。アンチエイジングという言葉の代わりに、私が好きなのは「エイジングウェル」——うまく歳を取る、という考え方です。

シワのない顔を目指すより、10年後も孫と走れる足腰を目指す方が、私には納得感があります。どちらが正しいということでもないけれど、今日ジムに来た人が「何のためにここに来ているのか」を考えるとき、私は後者の方向に一緒に向かいたいと思っています。


老いることは、止められません。でも、どんな老い方をするかは、今日の積み重ねで変わります。アンチエイジングではなく、エイジングウェル。その発想の転換が、体と長く付き合っていく上での出発点だと思っています。

何歳から始めても、体は変わります。
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トータルボディメイキングスタジオI’s(アイズ)
埼玉県越谷市せんげん台西1-5-2 せんげん台KMビル502
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。